⬛️ねぶた祭 知恵集め守ろう⬛️
誰のための、何のための、青森ねぶた祭なのだろうか? 今から30年前、今年からねぶたに復帰した青森青年会議所(JC)時代に、よく夜遅くまで仲間たちと議論したものだ。ここ数年、ねぶた観覧席で企業などのあからさまな場所取りが問題化して来た。新町の金融機関に聞いたところ、今年からは、店舗前のスペースはパイプ椅子も置かずに市民に開放すると言っていた。
◇そもそも市民の祭りなのに、1席百万円もするプレミアム観覧席が存在することは、観光化の行き過ぎではないだろうか。大型クルーズ船とのリンクは大歓迎だが、オーバーツーリズムの影響はあるのか、ないのか、それをしっかりと検証するのが関係団体の役割ではないだろうか。
◇ねぶた祭も少子高齢化が進み、年々参加者も減り、特に子どもねぶたの運営が厳しいと言われている。行政や民間の力で、コンパクトに集約化して、運営組織を強化していくべきではないか。大型ねぶたの前ねぶたとしての合併運行も一つの手段だと思う。今一度、原点回帰して、ねぶたの灯を絶やさないようにみんなで知恵を出そう。
(青森市・船橋素幸・65歳)
