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木魚はなぜ魚の形なの?

木魚が魚の形をしているのは、魚が目を閉じずに寝ないことから、「寝る間を惜しみ、日夜修行に励みなさい」という教えを表すためです。この「眠らない魚」の教えは、修行僧が読経中に眠くなるのを防ぐための「眠気覚まし」にもつながります。また、魚の口が「煩悩の珠」をくわえ、木魚を叩くことで煩悩を吐き出すという象徴的な意味も持ちます。

魚の形をしている理由

  • 修行への戒め : 魚はまぶたがないため、昔の人々は魚は眠らないと考えていました。その様子から「修行僧も魚のように常に修行に励みなさい」という意味合いで、魚の形が用いられました。
  • 眠気覚まし : 読経が単調になることで眠気を誘うため、木魚を叩きながら読経することで、リズムを保ち、眠気を覚ます役割も果たしました。
  • 煩悩の吐き出し : もともとの「魚板(ぎょばん)」や「開梆(かいぱん)」と呼ばれる平たい木魚は、口に煩悩を意味する珠をくわえていました。木魚を叩くことで、この珠を吐き出し、煩悩を捨てるという意味が込められていました。

現在の木魚との関連

  • 現在の木魚は、丸い鈴のような形をしているものが多いですが、これは魚板(開梆)が形を変えたものです。
  • 体には、今も魚の鱗などが彫刻されており、昔の教えの名残が見られます。

Y.T

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