異次元の少子高齢化社会
欧米諸国と比較して、死亡場所が病院であることが圧倒的に多かった日本にも、変化が起き始めています。浅川氏によれば、施設での死が増えたことにより、2006年から病院死比率は低下し始めています。死亡原因も大きく変化しました。在宅医療が広がったことで、近年では老衰死が急増しています。看取りケアがきちんとできた結果としての老衰死は、“天寿を全うした”として、家族も介護職も受け入れやすいことをお話ししました。死亡者の85%が70歳以上の日本の現実からすると、大往生としての死を自然に受け入れることはもはや自然の摂理といえ、それを老衰死として肯定的に認める空気が広がりつつあるようだと結んでいます。医療、介護、そして葬儀が点から線になり、「安心して逝ける社会の実現」を目指して、日経で勉強させていただきました。この問題は、行政がプラットホームにならないと「支え合う社会」は実現できません!

