怒りの蛇
有名な古典「歎異抄」の中には、人間のことを「煩悩具足の凡夫」(煩悩によってできているのが人間である)と書かれています。「煩悩」とは、私たちを煩わせ悩ませる心で、特に私たちを苦しめるものが、欲と怒りと愚痴の心です。お釈迦さまは、怒りについて、次のように教えられています。「怒りの蛇を口から出すのは下等の人間、歯を食いしばって口から出さないのが中等、胸に怒りの蛇は狂っていても顔に表さないのが上等の人間である」「悪口に対しては悪口で、怒りに対しては怒りでやり返すのは、結局、自分を苦しめることになる愚かなことなのだよ」と教えられています。怒りの蛇は、誰の心にも逆巻いていますが、忍耐してこそ幸せになれると説かれているのです。

