スタッフブログ 2021年12月

2021.12.13

自然葬~海洋葬について~

最近は死生感も多様化し、永代供養や自然葬を希望される方が多くなりました。

理由としては…

●後継者がいないのでお墓を維持していくのが難しい。

●子供達が都会に行ってしまった。

●お墓の事で子供達に負担をかけたくない。

●亡くなった後は自然に戻りたい。

などの理由からお墓を維持・管理しなくても良い方法として徐々に増えているようです。

 

では、自然葬にはどういったものがあるかというと

故人の遺骨を粉末状にしたものを、船から海に蒔いて供養する海洋散骨と

お墓の代わりに樹木を墓標とする散骨、その他空中からセスナ機や

ヘリコプターを利用して散骨する方法やバルーン葬、宇宙葬などの方法があります。

今後増々多様な弔い方が登場し、選択肢が広がっていくと思われます。

しかし、実際行うとなると様々な問題が生じる場合もありますので

専門家のアドバイスを受けるようお勧めします。

 

そこで今回は自然葬の中の海洋葬にスポットを当て、記したいと思います。

現在、青森県内では八戸沖・三沢沖・深浦沖・仏が浦沖など水域4㎞以上、

水深50m以上で漁業権の外れる場所で散骨されています。

たまにサスペンスドラマなどで船の上から遺灰を蒔くシーンがありますが、

実は昭和の時代までは、散骨は遺骨遺棄罪に当たるのではないか?

と問題視する専門家もいました。

しかし1988年に、法務省や厚生労働省が違法行為ではないという見解を

示した事で散骨専門の葬儀会社も現れ始め、2014年12月1日

一般社団法人日本海洋散骨協会が設立されました。

現在、認定海洋散骨アドバイザー検定を中心とした啓豪活動や自主的ガイドラインを設け

多義にわたる活動を行っています。

 

海洋散骨のメリット

●料金が一回限りで済むうえに安い。

●お墓や仏壇と違って、管理する手間が無い。

●自然思考や自然回帰、エコという考え方に合う。

●墓石建立に比べて、費用が抑えられる場合も多い。

●海は繋がっているからどこにいても手を合わせられる。

 

海洋散骨のデメリット

●保守的な親族から異論がでる場合もある。

●天候に左右されやすい。                                     (日程が予め決定している為、中止になった場合滞在費用が発生する場合もある)

●散骨してしまうと元に戻らないので、自分または故人様が海洋散骨を選ぶことが最適なのか

 充分考慮した上で選択する必要がある。

 

次に海洋散骨の方法ですが、一つ目は

近親者だけで行われる「単独葬」があります。

単独葬は船を貸し切って行われ、人数は限られますが

身内だけで故人に思いを馳せられる点がメリットです。

 

二つ目は、数グループが船に乗り合わせて行う「合同散骨」という

方法があります。

全く面識の無い家族と一緒の船に乗る事に少し抵抗を感じるかもしれませんが

その分チャーター船の料金が分割されて安く済むというメリットがあります。

 

いずれも各専門業者によって料金体系や含まれる内容が異なりますので

こちらも専門家にアドバイスを受けるか当社までご連絡いただければ

専門業者をご紹介いたしますのでお気軽にお電話ください。

 

株式会社 リンクモア           ☎017-735-1407

 

                      パッフェルベル 9

 

2021.12.02

冬の葬儀の服装って悩みませんか・・・

冬の葬儀に参列するときの服装選びでは、暖房のないところでも長時間いられるような

しっかりした寒さ対策とマナー違反にならない服装がポイントです。

女性はスカートの着用が多いため、特にあたたかい服装が大切になってきます。

冬の葬儀にはタイツやブーツを履いても良いのか、

コートや靴はどのような物を着用したら良いのか、

意外と知られていない服装の注意点について触れていこうと思います。

 

冬の葬儀で着用できるコート

冬の葬儀には防寒対策としてコートは必需品です。

黒や濃紺、ダークグレー系のダークカラーでシンプルなデザインのものがよいでしょう。

基本的にカジュアルなものでなければ問題ありません。

葬儀で着用するなら無地のものがもっとも無難といえます。

ベージュ系などの春物コートはマナー違反にはなりませんが、

黒一色の葬儀会場の中では浮いてしまう可能性があります。

その場合は式場の外でコートを脱いでいけば問題ありません。

 

気を付けなければいけない素材

あまり多くは見かけませんが、仏教では殺生は禁じられているため、

革やスエード、毛皮のコートの着用は避けます。

フェイクファーの素材もなるべく控えたほうが良いでしょう。

また、光沢のあるサテンなどの生地も葬儀には不向きです。

生地の素材によっては、こすれたときに音が出てしまうものもあります。

厳かな雰囲気の中で執り行われる葬儀において、音が出る素材は避けたいものですし、

周りからカサカサと音がしてしまうと気にされる方もいますので注意しましょう。

 

冬の葬儀、黒タイツを履いても大丈夫?

足の部分の露出が多いワンピース・スカートの場合、

冬の葬儀ではストッキングの代わりに黒いタイツを着用して参列する人も見られます。

黒タイツを履くことはマナー違反とはされていませんが

一般的に礼服では黒のストッキングとされていますので

なるべく薄いタイツを選ぶことをおすすめします。

60デニールくらいでも、ストッキングと似た透け感のあるものであれば、

カジュアルに見えにくいのでおすすめです。

なお、パンツスーツの場合は黒あるいは肌色のストッキングを着用します。

 

冬の葬儀の靴選び

女性の場合、冬になるとブーツを履くことも増えますが、

葬儀にはシンプルな黒のパンプスが適切です。

葬儀の靴はいうまでもなく黒が原則です。

ヒールの高さは一般的に3~5センチが望ましいとされています。

歩きやすい太めのヒールが望ましく、ピンヒールは避けます。

粛々と行われる葬儀では靴の音にも十分な注意が必要です。

男性の靴は、形・素材や色のマナーを守って選びましょう。

男性の場合、女性ほど靴の選び方はむずかしくありません。

しいていえば、金具がついた革靴は避け、靴下も靴にあわせて黒に統一します。

寒冷地での葬儀や大雪などの悪天候の日は、

ブーツや長靴でも目立たない地味なものならば履いていても良いでしょう。

場合によっては別に靴を持参するなど、会場に着いたときに履き替えるのもいいかと思います。

 

青森では特に、その日の天候にあわせて臨機応変に対応することが大切です。

年々、家族葬が増え参列の仕方も様々になってきましたが、

こういったマナーはいつの時も変わらないものとして

皆さんに覚えておいていただき参考にしてもらえればと思います。

 

これからまだまだ長い冬コートやマフラーなどあれこれ持ち物が増える季節です。

葬儀の際はくれぐれもお忘れにならない様に参列してくださいね。

 

                                   青い鳥