2020.02.14

世界の葬儀あれこれ フランス編

 

今回はフランスはパリの葬儀を見てみましょう

 

フランス・パリの葬儀は、多くはカトリックの教えに準じたもの。

舟形の棺には、故人が成人であれば黒、子供であれば白の布を掛け、

故人のイニシャルのついた盾を乗せます。

 

葬儀の場には、黒のカーテンを張りめぐらし、棺とともに燭台を置きます。

 

パリでは、葬儀の場の飾り付けをはじめ、遺体の搬送や納棺、

葬儀用品の仕入れなどの基本部分を区営の公社が運営しています。

 

また、葬儀の進行などを市営の葬儀社に依頼するとしても、

その料金やサービスに関しては、厳密な規定があります。

そのため、掛かる費用は日本と比べてずっと安価。

 

葬儀は福祉の一貫であり、

社会全体でケアするものとの考えが根底にあるのでしょう。

 


誰もが安い料金で葬儀を行え、有名人であろうが、庶民であろうが、

同じ二平方メートルの広さの土の下で眠ることが出来るパリ。

 

そして、ある者は華やかな墓石を、ある者はシンプルな墓石を、

またある者は芸術的な墓石を建て個性を発揮するパリ。

 

それは自由と平等の国、

フランスの都に生きる人たちにふさわしいフィナーレなのかもしれません。

 

葬儀もお国柄が出るんですね。 

 

 

 

 

ユン